任意後見ってよくわからないんですが、成年後見とは違うんですか?


任意後見と成年後見の大きな違いは、任意後見では予め、ご自分で後見人になる人を決めておくことができることです。自ら財産を管理してくれる人を選ぶことができるのは大きなメリットです。また、委任する範囲や、後見人への報酬なども自由に決めることができます。

一方、成年後見の場合は、後見人候補を指定することはできますが、最終的には家庭裁判所が判断し、候補者以外の方が後見人になることがあります。

(奥さまより)私は主人の成年後見人になれるんですか?


必ずなれるとは限りません。候補として裁判所に届け出ることができますが、最終的に誰が成年後見人になるかを決めるのは家庭裁判所です。

ご主人の成年後見人に奥さまがなっている場合は結構ありますが、ご主人と年齢が近いことから専門家の後見人と共同で後見人になっていたり、後見監督人が選任されることもあるようです。

ご主人の後見人にどうしてもなりたい場合は、事前に任意後見契約をご主人さんと締結しておくのが最も確実です。判断力を失う前に契約する必要がありますので、お早めにご主人とご相談ください。